元気に暮らす会は「ご高齢の方でも障がいをお持ちの方でも、誰もが快適に安心して元気に暮らせる住環境」を叶えるためのご相談や提案をしているNPO(特定非営利活動法人)です。
私たちは元気に暮らす会の理念や活動に賛同し、施工会員になっており、その会のホームページに当社を紹介して頂けると言うことで、元気に暮らす会の代表理事である早川大二氏により取材を受けた内容をご紹介させていただきます。
株式会社オレンヂカンパニーは店舗や住宅の新築、リノベ、リフォームを主に手がけていた小さな工務店です。
特徴は“おしゃれなデザイン”。そのセンスは抜群で、地元の店舗リニューアルや工務店から頼まれたデザイン重視のプランなどを手がけています。
“デザインは相手を慮る力。価値観を共有する絆。”って何かを訊ねると、オレンヂカンパニーの川上社長(通称JAY社長)からこんな答えが返ってきました。
DESIGN=INPUT+OUTPUT
「Designとは相手のことを考えることが一番大事なポイントだと思います。
住まう人、使う人、利用する人がどうしたいのか?どうしたらワクワクしてくれるのか?
いろいろとお話を聴くうちに、アイディアも湧いてくるでしょうし、お客さまもいろいろと気付かれることもあるでしょう。
大事なのはこちらのアイディアを押し付ける事ではなく、価値観をお互いに共有することだと思います。
ディスカッションをし価値観を共有するインプットができたら、いよいよデザインの開始です。
建物の状況や環境、家族構成、時期、予算など何かと制約が多くなるものですが、その制約の中で何ができるのか?どうすればそのデザインをカタチにできるのか?
お客様はそのデザインの何を価値と感じてくださるのか?
様々な角度から捉え、相手を慮り考えたデザインをプレゼンします。そのことで、価値観を共有する絆が生まれるのです。
JAY社長、にこにこしながら話してくれました。 住宅性能に対してどうお考えなのか?を訊ねると・・・
「デザインはあくまでも“案”です。そのデザインがいくら良くても、住まう、暮らす、活用するといった日常に支障があってはいけません。
● いい加減な工事で不具合が生じたり住まいの寿命を縮め てしまう。
● 住宅性能がキチンと担保されておらず、耐震性や断熱性 に問題がある。
● デザイン重視で実は使いにくい。
このようなコトが生じては、デザインは意味を持ちません。
空間デザインのゴールは「デザイン、工事後の空間がお客様の喜びや幸せにつながるコトなのですから。」と。
「誠実で真面目な男」を仕事の礎に置きながら、「楽しいコト、わくわくするコト、相手を喜ばせるのが大好き!」というJAY社長。話しているだけでこちらも楽しくなっちゃうつくり手です!
▲お茶目なJAY社長
▲壁に落書きするJAY社長
▲正義の味方、JAY社長
これが、オレンヂカンパニーのJAY社長の考え方です。
「安全で快適な住まいであることは大前提ですし、お客様の暮らし方にあわせたわくわくする空間をデザインで叶えることを目的なので、ご高齢の方、障がいがある方と区分けしてはいないのです。
だから、介護やバリアフリーへの取組みを特別意識していませんし、その必要があれば、デザインの中に取組んでいます」と。
筆者もなるほど、と納得しました。もともとユニバーサルデザインとは「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。
住環境をデザインする JAY社長の基本的な姿勢が「すべての人のためのデザイン」という差別するものではないのだと感じました。
「安全なユニバーサルデザイン」と「わくわくするオリジナルデザイン」をステキはハーモニーとして融合するのがオレンヂカンパニーなのですね。
企業理念、どのような会社でもみなさん素晴らしいものを理念にされていると思います。
でも、ただ美しい言葉で理想を唱えだけでは意味がないと思います。
大切なのは、どうしてその理念にしたのか?そのために具体的にどのような経営、活動をしているのか?
社内スタッフに浸透し、それを誇りに思っているか?
結果、世のため人のためになっているか?というコトだと思います。
そこで、オレンヂカンパニーさんがどのような想い、捉え、どのような活動方針をもたれているかお聴きしました。
これは上記の「こんなつくり手です」でご紹介した内容ですが、ヒアリンゲで書かせていただいたその内容そのものが企業理念の深読みとなりました。
また、将来のビジョンは「わくわく札幌をデザインで叶える」だそうです。
なぜ?とお聴きすると「札幌は再生の街。挫折や失敗が味わった人を札幌の街は再生へと導く力があると思いますし、事実そう言われています。だから、僕もわくわくデザインでその再生に一役買いたい。」と。
企業理念とビジョンはオレンヂさんの事業計画に明確に書かれていましたので、それをそのままご紹介させていただきます。
企業理念
PHILOSOPHY
企業理念とは:「なぜその企業が存在するのか」「何のために経営をするのか」という根本の考え方のことです。社会や地域、お客様に何をもって貢献するかを定めた、企業の憲法なのです。
住まいや店舗等の空間に留まらず、様々なコミュニティ、イベント、など人々が集い語らい、共感・理解を深められるような「居場所」をデザイン(企画・プロデュース)し札幌を安全で、夢と活気に溢れた街にします。
ビジョン
VISION
ビジョンとは:「企業はどこへ向かうのか」「企業の夢は何か」という将来のゴールのことです。わくわくする様な夢を描き、わくわくしながらみなさんと一緒に歩みたいと思います。
●1級建築士
●LIXILリフォームネットワーク
●LIXILリフォームネットワーク
会社名 株式会社オレンヂカンパニー
代表者 川上 喜久 (Yoshihisa Kawakami)
住 所 〒064-0918 札幌市中央区南18条西14-1-36 スターゲート伏見A-1
電 話 011-200-9024
Fax 011-200-9025
Mail info@orange-company.jp
Web http://orange-company.jp/
受付時間 365日24時間 年中無休
営業時間 8:00~18:00 日祝休み
業者登録
建築業許可番号 北海道知事許可(般-1)石第23324号
建築士事務所登録 北海道知事登録(石)第4878号
私がお会いした多くの社長さんたち、みんさんステキで尊敬できる方々ばかり。
そんな中でも今回ご紹介するオレンヂカンパニーと社長のJAYさん(これはアメリカで付けられたニックネーム、本名は川上喜久さん)はちょっと異色かもしれません。
まず、そこそこいいお歳のおじさんですが、思考回路は少年なのです。
大人になってからの夢が、帆船の設計がやりたかった、映画監督になりたかった、など大きな夢の持ち主で、その夢のために実際に行動を起こしちゃバイタリティがあるのです。
また、性格がすこぶる素直で、誰隔てなく物腰低く優しく接してくれます。
決して偉ぶる事もなく、常に相手を慮ってくれる優しい大人なんです。
この、夢を追う少年と優しい大人の両面を持ち合わせているバランス感がなんともステキで、私も大ファンになってしまいました.この時代にいそうでいない人だと思います。
そんなJAY社長のもとには、とても楽しくてステキなスタッフが集まってきました。
オレンヂカンパニーは小さな会社なので組織機能がまだまだ確立されておらず、その分、スタッフの皆さんが協力し合いながら、補完し合っているのです。
ありがちな“それ私の仕事じゃありません!”みたいな意見は聴いたことがありませんし、以前イベントの企画会議をした時のことですが“こんなアイディアどうです?
”“あっ、それ私準備します”“もっとこうしたら面白いよね!”など、実に前向きに闊達に意見を述べてくれましたし、イベントの準備もイベント当日も積極的に協力してくれました。
義務感、責任感ってもちろん大事だけど『自らが楽しんじゃう!』という、やりがいや幸せを感じて仕事ができるコトは最高にいいですよね。
オレンヂカンパニーのスタッフのみなさんと一緒に仕事ができたことは、私もおおいに生きるビタミンを頂いたのでした。
『わくわく空間をデザインで叶える』
このオレンヂカンパニーの企業理念が会社全体にきちんと浸透しているのだな、と私も納得したのです。
いや、浸透しているのではないですね。わくわくすることが大好きな人ばっかり集まっちゃった、ってことでしょう。
JAY社長、スタッフのみなさん、これからもわくわくしながら札幌の街をわくわくさせてくださいね!!
▲迷犬チャーリーと戯れる迷人JAY
▲愛すべきスタッフの皆さん
▲仕事後は夢を肴に美味いビール!