住まい数年ごとにおこる大きな地震。地震大国と言われる日本だからこそ住まいの地震対策はちゃんとやっておきたいものです。住まいの法律である建築基準法は、大きな地震が起きるたびに修正されてはきましたが、既に建っている住まいは除外されていますので、地震に弱い住まいも多く残っています。
熊本地震2016年(平成28年)4月14日発生。震度7を2回観測した益城町では、耐震基準がさらに強化された2000年以降に建てられたと見られる住宅の全壊もありました。
さて、最も一般的な地震対策は「耐震工法」といわれる地震の揺れに耐えるよう強い壁をバランスよく配置する方法です。“筋交い(すじかい)”といわれる材木を使ったり、“構造用合板”といわれる分厚い合板を使ったりします。法律的にはその強い壁の量(長さ)が決まっていますので、住宅会社が計算してバランスよく配置します。新築の場合は現在の法律で決められた強い壁が配置されますが、昔の住まいはその強い壁の量が少なかったりバランスが悪かったりしますので、耐震診断をして補強されることをお奨めします。
住まいは幸せに暮らすためにあるはずなのに、地震によって住まいが倒れたりつぶれたりしてしまうと人命にかかわってきます。住まいの価値として最初に考えたいのがこの「地震対策」なのではないでしょうか。