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VO.1地震対策

住まい数年ごとにおこる大きな地震。地震大国と言われる日本だからこそ住まいの地震対策はちゃんとやっておきたいものです。住まいの法律である建築基準法は、大きな地震が起きるたびに修正されてはきましたが、既に建っている住まいは除外されていますので、地震に弱い住まいも多く残っています。

熊本地震2016年(平成28年)4月14日発生。震度7を2回観測した益城町では、耐震基準がさらに強化された2000年以降に建てられたと見られる住宅の全壊もありました。

さて、最も一般的な地震対策は「耐震工法」といわれる地震の揺れに耐えるよう強い壁をバランスよく配置する方法です。“筋交い(すじかい)”といわれる材木を使ったり、“構造用合板”といわれる分厚い合板を使ったりします。法律的にはその強い壁の量(長さ)が決まっていますので、住宅会社が計算してバランスよく配置します。新築の場合は現在の法律で決められた強い壁が配置されますが、昔の住まいはその強い壁の量が少なかったりバランスが悪かったりしますので、耐震診断をして補強されることをお奨めします。

住まいは幸せに暮らすためにあるはずなのに、地震によって住まいが倒れたりつぶれたりしてしまうと人命にかかわってきます。住まいの価値として最初に考えたいのがこの「地震対策」なのではないでしょうか。

VO.2寒さ・暑さ対策その1

日本には四季がありその季節ごとの風情を楽しめる環境があるのですが、住まいの造り方から言わせていただくと梅雨も含めた五季に対応することは結構大変なのです。当然、北は北海道から南は九州沖縄まで南北に長い国土ですから、その気温や湿度も地域によって大きな違いが出てきますし、日本海側と太平洋側でも冬の気候に大きな差があります。

今回の「住まいの価値」はそんな暑さ寒さに対応するための断熱性能について考えてみます。毎日を快適に過ごしたいと思うのは当然ですし、最近では冷暖房に対する省エネの意識も高まり、住まいの断熱に興味をもたれる方も多いのでは。

木造住宅の場合、一般的には「充填断熱」と「外張断熱」のどちらかの方法で住まいの断熱を考えます。「充填断熱」とは外壁の中(柱の間)に断熱材を充填する工法であり、「外張断熱」は外壁の外側(柱の外側)に断熱材を張り付ける工法です。この両者の最も大きな違いは、天井・屋根部分にあります。

「充填断熱」では最上階(2階建ての2階)の天井裏に断熱材を乗せたり吹き込んだりしますが、「外張断熱」の場合は屋根の勾配にそって断熱材を入れていきます。それぞれにメリットデメリットがあり性能的に大きな差はないので、工務店が勧める工法で良いと思いますが、肝心なことは断熱材で住まい全体を切れ目無く包み込めているかどうかです。

「充填断熱」の場合、柱・梁などで断熱材が途切れてしまいますが、そもそも木材の断熱性能は高いのでまったく問題なし。それよりも床下・下屋などついつい断熱材を入れ忘れてしまう場所の確認をすることが重要です。断熱性能を左右するのはまず「断熱材で住まいを包み込めている」かどうかをチェックしましょう。

VO.3寒さ・暑さ対策その2

寒い冬を暖かく。暑い夏を涼しく過ごす。これこそ住まいの価値として重要なことのひとつですね。現在の住まい造りではこの暑さ寒さ対策として断熱材を外周部(屋根や外壁)に設置することで対応しています。

実はその断熱材にもいくつもの種類がありそれぞれにメリットデメリットがあります。大きく分けて「繊維系」と「発泡樹脂系」に分かれます。

最も一般的に使われているのがグラスウールです。実はこのグラスウールにもグレードがあり、さらに厚さにも種類があります。最近ではウレタンフォームの吹付工法も多く施工されるようになりました。

どの断熱材を使うのかは住宅会社によって様々です。断熱性能である熱伝導率とコスト(価格)との比較によるコストパフォーマンスで選定しているようですが、最近では環境性を重視する会社も増えているようです。一言でどの断熱材が良いと言い切れないところが悩みの種。

防火性能も透湿も、さらに防音性能も断熱材を選ぶときの検討項目になりますので、コスト重視で考えるのか、断熱性能重視なのか、その他の性能や環境を重視するのかは、住まいを建てるユーザー次第。場合によっては断熱材の施工に対する得手不得手もありますから、じっくりと住宅会社と相談してみることをお奨めします。

VO.4結露対策  なぜ結露するのか?

寒い冬を中心に発生する窓の結露。場合によっては壁にも結露することもあますし、やっかいなのは見えない壁の中で結露してしまう場合もあること。

壁の中で結露してしまうとふき取るわけにもいかず、その結露した水滴が断熱材に吸い込まれた結果、断熱性能が無くなり寒さ暑さが直接部屋の中に入ってきてしまう状況になります。

さらに壁の中の土台や柱が水分を含むと材木の強度が下がるとともにシロアリ被害の可能性も高くなるなど、結露は住まいの寿命を大きく変えてしまう項目です。

夏の暑い日に冷たいビールのジョッキやジュースのグラスに水滴がつく現象が結露ですが、これは空気の特性が影響していて、ひとつは、空気はいろんなものにまとわりつくという特性と、もうひとつは空気の温度によって水蒸気として抱えられる水分量が変わる(湿度)という特性です。

例えばグラスの周りに薄い空気の膜があり、その膜はグラスにまとわりつきながら伝わる冷たさで温度が下降します。するとそれまで水蒸気として空気膜の中にあった水分が水滴に変化し近くにあるグラスの表面にピタッとくっついてしまう。これが結露のメカニズムです。

VO.5住まいのメンテナンス「屋根・外壁」

住まいを長持ちさせるには定期的なメンテナンスが効果を発揮します。特に日夜風雨にさらせれている外壁と屋根は、劣化も進みやすく住まいに大きなダメージを与える可能性が高いので計画的にメンテナンスを考えたい場所ですね。

まず外壁です。
最近の住まいでは「サイディング」という建材を使用する場合が多いと思います。サイディング材は概ね20年~25年の耐久性があると言われていますが、問題はこのサイディングに使われる「コーキング」とか「シーリング」と言われる防水材で、5年~10年で補修が必要になります。

一方、長年外壁材として利用されることが多かったモルタル外壁ですが、地震やなんらかの振動により小さなヒビが入ることも多く、そのすき間から雨水が浸入し土台や柱・梁の構造材をいためてしまう結果、住まいの寿命が短くなってしまうこともあります。できれば5年~10年単位でこの小さなヒビを点検し補修する必要があります。

さらにサイディングとモルタル外壁ともに、20年~30年単位で表面の塗装を塗り替えることも考えたいものです。

次に屋根です。太陽光による紫外線やゲリラ豪雨など住まいの中で最も劣化が激しい場所のひとつです。屋根材としては「瓦」「鉄板系」「スレート(コロニアル)」といった建材が多く使われていますが、「瓦」の耐久性は約60年、「スレート(コロニアル)」は約30年、「鉄板系」はその材質や施工方法によって差があり約15年~30年と言われています。

屋根のメンテナンスはこれらの年数を参考に、下地材の状況チェックも含めて考えましょう。外壁も屋根もメンテナンスするために「足場」という作業スペースを設置する必要がありますから、外壁や屋根のメンテナンス費用にプラスされるなど案外費用がかかります。資金のことも含めてできるだけ計画的に考えて準備することをお奨めします。

まずは、外壁や屋根の定期的な点検チェックを計画してみてはいかがでしょうか。時期や価格などお気軽にご相談くださいませ。

VO.6住まいのメンテナンス「住宅設備」

年暮らしているとどうしても目立ってしまう住宅設備の老朽化。キッチンや浴室・トイレなど水廻りと言われる住宅設備は、概ね15年~20年で本体の入替を考える方が多いようです。

しかし、これら住宅設備は「水道の蛇口」や「給湯器」など、年数に応じて使えなくなるものもありますが、キッチン本体、浴室、トイレ本体などは20年以上経ってもまだまだ使えます。確かに日々のお手入れは大変ですし“キレイ”を保つにはそれなりの努力も必要になりますので、ある程度の年数で入替する方が多いのでしょう。

実は住宅設備の入替では、古臭くなったから新しくするという見た目の価値以上に、機能性や省エネ性という部分で大きく価値が変わると言われています。

例えばトイレ。昔の水洗トイレは1回の使用で約13lの水を使っていたのですが、最近のものは6lや5l、「小」ではなんと3.8lと少量になっています。キッチンでは収納量が格段に増えていますので調理道具などの収納で困ることはありませんし、浴室では断熱性がアップしていますからお湯が冷めにくくなっています。

このように住宅設備メーカーの企業努力の結果、住まいの住宅設備は進化していますので、永く快適に暮らせる住まいにするためのリフォームをお考えになるのも良いのでは。