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敗者の弁(札幌ルネッサンス)

2019/09/04更新

Kちゃんへ。

 

 

先日、
一緒に思案した丘珠空港復興案は、
残念ながら、だめでした。

選にもれてしまいました。

 

 

 

ボクの力不足です。
申し訳ない。

 

 

現在の丘珠空港はまるで「小さな千歳空港」です。

 

 

そこにはサイズ感を超えるた、
空港の在り方のようなものを感じることが、
ボクにはできませんでした。

きれいでカッコいいけど、
意思が感じられないデザインがありました。

丘珠空港でなければできない「なにか」が
決定的に欠けている気がしていました。

 

 

それを変えてみたかったです。

 

 

 

 

きっと、
それでも、
私たちが思案したことは、
無意味ではなかった気がします。

 

あくまで、
小さな立場の方々の一歩を応援する。
ささやかな勇気をもっていただく。

 

背中を押す、というより、
一緒に肩を並べる。

 

そうして、
空を見上げることがその骨子だったと思います。

 

 

 

強がりに聞こえるかもしれませんが、
(ええ、強がりです)
もし、そうであれば、
かえって空港の枷がない方が
良いように思います。

 

 

 

テーマはあくまで再生する力を持つ街としての、
「癒しの街としてのサッポロ」です。

 

 

 

 

Kちゃんは2つの点、注目してくれました。

 

 

 

ひとつは
「挫折からの再生」
そしてもう一つは、
「必要とされる価値の再生」です。

 

 

 

前者は主に若者や中年がターゲットで
どちらかというと、当事者の心や考え方の問題です。

そして後者は前者に加えて、高齢化を見据えて
日本社会全体が改善するべき社会構造の問題としての観点です。

 

 

 

確かに、
どんな人でも経験のある挫折と再生に加えて、
これからの日本の特に高齢者が感じるであろう
「必要とされる価値」は、
AI時代、IOT時代が進むにつれ、
多くの人にとって人生のテーマとなる気がします。

 

 

わたしたちは、
このテーマを丘珠空港の再生に落とし込み、
サッポロのもつ懐の深さを表現したかったのですが…。

 

 

 

 

 

そこで、
ひとつ提案があります。

 

 

 

 

 

 

このテーマを小さな映画にしてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

思えばわたしたちの街、札幌は、
ショートフィルムの街でもあります!

 

なにかのきっかけで、
より多くの人に観ていただければ、
そして、共感を得られれば、
それは空港の利活用にとどまらない効果があるように
思います。

 

 

 

わたしたちにとっては、
専門外の取り組みとなりますが、
新たな切り口の面白い作品となる気がします。

 

 

そして、
ボクは建築の可能性を、
さらに広げてみたいという気持ちもあります。

 

 

札幌はもっと奥深く、
もっと人々を包み込むことができる。

僕らの街のポテンシャルは、
奥深いと思うのです。