わくわく空間づくりで札幌の街をわくわくさせちゃおう!

 
住まいもショップも

家を建てること。そして、面白い映画との、とある法則。

2019/08/08更新

ディレクターの慈英です。

 

ごはんと同じくらい、
映画が好きです。

 

ヤクルト…ではありませんが、
できれば毎日1本映画を観たいと真剣に思っています。

 

 

ところで、みなさんは、
どんな観点で見る映画を決めますか?

主演の役者さん?
映画のジャンル?
実写か、アニメか?

いろいろあると思います。

 

 

今日は、最近気が付いた、
面白い映画を選ぶ方法(論)について、
お知らせしたいと思います。

 

 

ボクは最近、
iTunesや最近アマゾンプライムなどの
配信サービスを利用していますが、
なにせ、たくさんの作品があります。

その中で、
いかに自分好みの映画を見つけるか。

これって意外と大変だと思います。

・思った風ではなかった。

・ジャケット写真の印象と映画の内容がちょっと違った。

・その日の気分には合わなかった…など。

 

 

そこで、今日はボクなりの選び方。
その一つのアイディアをお伝えします。

そして、そのことと、
良い家を建てることとは
すこし似ているところがあるような気がしています。

 

 

では、
ボクなりの映画の選び方。

それは…
その映画の監督が、脚本を書いていること。です。

 

 

つまり、
ディレクターが、
シナリオを書いていること。

このパターンの映画はハズレが少ない、
そんな気がしています。

 

 

もちろん、
テーマや主演俳優や女優。
そしてシリーズものなど、迷いのないこともあります。

ですが、未見の映画で、
どれにしようか迷うときに、
僕にとっての判断基準の一つが

「監督と脚本は同じ人が受け持つ」
つまり監督する人が脚本も書いている、です。

 

 

幾つか、例を挙げますね。

 

 

【ウィンド・リバー】

ネイティブアメリカンをテーマにした
骨太のサスペンス・アクション。

テイラー・シェルダンという人物が監督と脚本を担当しています。

 

そしてこの映画には、

ボクの大好きなジェレミー・レナーが出演しています。

 

 

また、

先日お知らせした【草原の実験】

これはロシア人の

アレクサンドル・コットが監督と脚本を

担当しました。

 

 

そして、

これはちょっと独特の空気感だったけど、
最近のボク好み【修道士は沈黙する】

こちらもロベルト・アンドという人物がつくりました。

ヒッチコックに影響を受けたと監督がいうこの作品では、
とある「数式」がカギを握ります。

これがヒッチコックのいう「マクガフィン」になっている
気がします。

 

 

そしてこの映画も先日お伝えしたものです。

【誰でもない女】
ゲオルグ・マースが脚本と監督です。

 

 

その他、

クエンティン・タランティーノも

監督作品では脚本を書くことが多いですね。

 

 

日本でも新海監督は脚本も描きます。

 

伊丹監督もそうだったなぁ。

大好き。

 

 

そういったわけで、
ディレクションとシナリオを同じ人が担当することは
面白い映画をつくることに寄与する取り組みの一つでは
ないか?と考えています。

 

 

 

 

 

実は、建築の世界でも同じようなことが
起きている気がしています。

 

 

 

 

 

 

建築の世界でシナリオは「設計」
つまりデザインです。

クライアントの意思を受けて、
ふさわしいカタチに導いて行く。

そして、それを図面に落とし込んでゆく。

その過程は映画におけるシナリオ作りと
同じではないか?と考えています。

そして、建築の世界にも監督がいます。

建築プロジェクトをまとめる役割で、
施工方法のみならず、人選、スケジュール、
コストの使い方の権限が与えられます。

まさにディレクション。

そして、デザインする人がディレクションすることが、
理にかなっている、良い家をつくる一つの方法ではないか?

 

 

 

最近、特にそう思うんです。

 

 

 

その家をデザインした人が、
図面では描き切れない細かな点を、
現場で落とし込んでゆく。

現場で働く大工さんや電気屋さん。
設備屋さんや外溝屋さんに、
その建物に持たせたい魅力や、
もともとのテーマについて説明し、
「現場のココロ」といえるものを形作って行く。

そのあたりは、
この「監督+設計」の組み合わせでしか
できないと思っているのです。

組織が大きくなると、
分業になってしまうのは仕方のないことです。

ですが、そこでコミュニケーションギャップが生じて、
問題が生じてしまったりする危険性が高まります。

もうひとつ。

お客様とのコミュニケーションを重ねて
家が出来上がると思いますが、
そこで生じる「熱量」を現場で働く職人さんたちへ
スムースに伝え、完成まで一気に駆け抜ける。

そういったことは、
やはりその場にいた人にしかできないことだと
感じています。

それで、
オレンヂカンパニーでは、
できるだけ。
可能な限り。

デザインした人がディレクションを行うように
しています。

そして、
皆さんにとって、
お気に入りの家にしていただければ、
嬉しいと思っています。

今日はここまで。
よい夏休みを!