(仮)改築で改革。ボクらが考えるリノベーション。(その1)

札幌の設計事務所
オレンヂカンパニー/川上慈英です。

巷でリノベーションのこと、
時々とりあげられます。

古いマンションをスケルトンにしたり、
古い家を新築に見違えるほど新しくする方法もあります。

ですが、ボクは少しだけ、違和感を感じるのです。
ちょっと、気難しく考えすぎなのかな?とも思いますが、
思い切ってお話しします。

ボクが「リノベーション」という表現に期待してしまうのは、
モノゴトの「価値が変わる」ほどのこと、だと思っているからです。

全く新しい価値を生じさせる、
新たな価値観が生まれて、
家も、
そこに住まうあなた様も、
そして、回りの町も、
周りの方々もが変化して行く。

それこそが、その目的ではないか?と思うのです。

そして、もともと、このコトバは、
リフォームとイノベーションを掛け合わせた造語です。

ですので、根底には「あたらしい切り口」を意味する
「イノベーション」があります。

つまり“「改築」は「改革」〝なのだと思うのです。

それで、これから数回にわたり、
古い住宅がどのようにリノベートできるのか、
ボクの考えをお伝えしてみようと思います。

大規模な改築ではなくても、
十分に「改革」できます。

基本的に自立すること、
独立すること。

自分自身で仕事を創り出すこと…をご提案したいと思います。

これまで、サラリーマンの生活を送ってこられたのであれば、
家を改築することで、ご自身の暮らしも改革してみては
いかがでしょうか?

挑戦に遅すぎることはないと思いますよ。

もしかすると定年や早期退職を迎え、
新たな仕事や近所のスーパーなどへの
パートやアルバイトを探すことをお考えですか?

年金があるので、
沢山の収入というより、
少額でも毎月コンスタントに収入があると
安心ですよね。

もし、そうであれば、いっそのこと、
ご自分で小さな起業をしてみては
いかがでしょうか?

きっと、住宅ローンも返し終わったか、
または、先が見通せるのではないでしょうか。

スモールビジネスを行うために、
家賃のような固定費が軽くなる、
ということはとても有利なことだと思います。

そして、これぞ「改革」だと思われませんか?

例:《居住30年目のご夫婦へ》

下記は約30-40年前に建てられた実際の建物のプランです。

間取りには、少し時代を感じますね。
和室と洋室が混じり合っています。

ですが、大規模な改築ではなくても、
今でも十分活躍できます。

例えば、ご主人のご趣味を生かして「将棋教室」へ、
リノベーションするのは如何でしょうか?

建物の規模はそのまま。間取りだけを変更します。
そして、玄関は教室専用に、新たに作ります。

エントランスはクルマ椅子や歩き易さを考慮して
緩やかなスロープで。

玄関は滑り止めにもなるので、モルタルで仕上げます。
タタミは全て入れ替えます。

そして、教室には、
小さめの「琉球タタミ」を綺麗に引き直し、
空間に広がりを持たせます。

さらに、
居間へ入る扉に簡単なロックをつけて、
将棋教室のどこかに小さな水回りを設置できれば、
簡易宿泊が可能です。

将棋教室がお休みのときに、
年末に孫を連れたお子さんを泊めるも良し。

流行りのairB&Bに挑戦して、旅人との交流を楽しむことも
できます。

商圏はまずはご近所の知り合いから。
長年暮らしてきた地元のあなた様だからできる商売です。

また、宿泊客はインターネットを活用してみましょう。

いまは、フォーマットが充実しているので、
お子さんやお孫さんに聞いてみることもできます。

新しいことへの挑戦。
きっと楽しいと思います。

今回は長年この家に暮らし、
地元の方々とも、そこそこ(挨拶程度)の交流が
ある方をイメージしてご説明しました。

次回も、
同じ間取りをテーマにします。

さらに、異なる世代、
例えば中古住宅として、この家に出会った方々が
どのように改革改築できるのか、
ご提案したいと思います。

ではでは。また。